大谷園茶舗

「京都に来たら抹茶スイーツを味わってみたい」そう思っている方も少なくないのでは? 

私が今回、訪れたのは、お茶商品を販売されている横にイートインスペースがある「大谷園茶舗」。

お店の付近はお茶の香りで満たされ、香りだけで気持ちよくなれます。



席に着くとまず、白磁の茶碗にいれた煎茶を出してくださいます。煎茶は利き手で茶碗を持ち、ゆっくり口に含み、舌の上で転がすように味わうのが正式な味わい方。ここではお茶に通じた専門の方がお茶をいれてくださっているので、お茶のおいしさを堪能できます。口に含んだときの苦みと後口の甘みがとろりと口の中に残ります。

そして私が注文したのは「宇治茶パフェソフト」350円。ワッフルコーンの中にシスコーンと抹茶アイスクリームを混ぜたものが入り、その上に抹茶ソフトクリーム、小豆と白玉・栗の甘露煮が乗り、ハート型のウエハースが飾られています。ぷっくりした小豆は甘さ控えめ、白玉はむっちり、抹茶ソフトクリームは甘さの中にほろ苦さがあって上品。



「宇治茶パフェソフト」のほか「宇治茶パフェデラックス」「宇治茶ソフトクリーム」「宇治茶ソフトカップ」を注文すると修学旅行生は50円引き。さらにお茶クイズに正解するとプレゼントがもらえます。

「お抹茶セット」や「玉露セット」もあるので、スイーツではなく、お茶そのものを味わってみたいという方はこの機会にいかがでしょうか。お店の方が丁寧にいただき方をレクチャーしてくださいます。

店内は静かな音楽が流れ、ガラス越しに商店街の雰囲気が楽しめます。さすがにお茶の老舗、お茶の商品や抹茶ソフトクリームを買い求めるお客さんが常に出入りされています。

三十三間堂や東福寺・泉涌寺に行かれる方は少し足を延ばして老舗のお茶を味わってみてはいかがでしょうか。

店名:大谷園茶舗
住所:京都市東山区今熊野椥ノ森町7
電話:075-561-4658
定休日:日曜日・祝日
http://www.kyoto-ujicha.net/

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(18.5掲載)。   


Posted by kyo-miti at 09:07Comments(0)三十三間堂周辺

万菜はせがわ

京都のふだんのおかず(お惣菜)は、「おばんざい」といわれ、季節の野菜を主にして、手間やお金をあまりかけずに作ります。

今でいうとエコで地産地消の健康食を京都の人はずっと作り、食べ続けてきたといえるのかもしれません。

京都の料理はコンブとカツオ出汁(だし)からとった薄味。お皿と料理の盛り付け具合を目で楽しみ、野菜をかむ音を耳で楽しみ、味を舌でじっくり味わう・・・「万菜はせがわ」では京都の人が食べ続けてきた日常の味、10種類以上のおばんざいをバイキング形式、1050円でいただけます



まず、主の一品を選択。お盆に主の一品とおかわり自由のご飯・お味噌汁、何も乗っていないお皿が運ばれてきます。

カラのお皿を持って、カウンターに並べられたおばんざいを取りに行く、、、切干大根・カボチャを炊いたもの、ナスの煮つけ、高野豆腐を炊いたもの、ピリ辛こんにゃく、ヒジキを炊いたもの、キャベツのゴマ和え、サラダなどを好きなものを好きなだけいただきます。

今回は主の一品としてサバの煮つけを選択。サバには三度豆と長いもが添えられていて彩りも美しい。味は少し甘め。お味噌汁はワカメの赤だし。

好きなものを並べたおばんざいは、ほどよく野菜の歯ごたえを残して、ボリボリ、シャキシャキという音とともにダシのやさしい味が口の中に広がります。



灯りや椅子は和のテイストで、畳敷きの小上がりの部屋もあります。料理人の方が忙しく次の料理を作っていらっしゃる様子を見ながら、京野菜をじんわり味わえます。

京都を訪れたなら、京都人の日常のおかずを実際に味わってみてほしいです。

「野菜は少し苦手」という方も店主の気持ちのこもった料理を口にすると野菜のおいしさに気付けるかもしれません。



店名:万菜はせがわ
住所:中京区三条通柳馬場西入ル
電話:075-221-6680
定休日:水曜日・木曜日

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(18.5掲載)。   


Posted by kyo-miti at 18:33Comments(3)四条烏丸周辺

特製ラーメン専門店 大中BAL横店

がっつりランチを安く短時間で食べたいなら「特製ラーメン専門店 大中BAL横店」がおすすめ。赤と黒を基調にした店内は、きちんと整理整頓されていて、お客さんへの対応も丁寧なので女子だけのグループでも抵抗なく来店できます。



お昼の定食(860円税込)は、大中定食(半ラーメン+半炒飯+餃子3コ+唐揚1コ+杏仁豆腐)、炒飯定食(並ラーメン+炒飯)、餃子定食(並ラーメン+餃子6コ+ごはん)、唐揚定食(並ラーメン+唐揚3コ+ご飯)があります。

スープベースや麺のゆで加減、味の濃さが選べて、トッピングはもやし・ネギ・温泉卵・キムチなどが取り揃えられ、無料!さらに出来上がったラーメンに好みでゴマや韓国一味、ガーリックチップなどを加えて味を調整することができます。

店内は常にラーメンを茹でるお湯が湧き立っていて、注文すると、手早くというより、慎重に麺を湯がいてくれます。



今回は餃子定食をいただきましたが、とんこつスープに魚介類の味が混じり、栄養価が高そう。麺は中細でストレート、チャーシューは油がのっていて、一枚食べただけで満足。餃子はほどよい大きさであっさりしていました。



ここでは店内で自家製スープを作り、爽やかなジャスミンの香りのさんぴん茶を出してくれます。場所は河原町三条なので、繁華街に近くて行きやすいです。

京都はラーメン店が多いと言われていますが、「大中BAL横店」のラーメンも味わってみてはいかがでしょうか。

店名:特製ラーメン専門店 大中BAL横店
住所:中京区河原町通三条下ル二丁目東入北車屋町276-28(京都BAL南口前)
電話:075-253-5551
定休日:なし
https://www.palplan.net/daichu_bal/

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(18.5掲載)。   


Posted by kyo-miti at 14:08Comments(4)河原町三条周辺

京リストランテ・オブリーオ

清水寺に行く産寧坂にあるイタリアンレストラン。門構えが立派で庭が美しく、少し敷居が高そうと思って通り過ぎようとしたら「修学旅行生特別割」の文字が目に飛び込んできました。



レストラン内を見ると修学旅行生のグループがランチをしていました。「では私も、ぜひ」と思って店内へ。

広い店内は大きな窓から差し込む光と、どこの席からも庭が見えて、心地よい。席に着くと木々の緑を見ながら深呼吸がしたくなる爽やかさが漂います。「修学旅行生特別割」のメニューは、パスタ2種類から選択、飲み物も選べます。



私は、パスタの麺に抹茶が練り込んであるという抹茶パスタとオレンジジュースをオーダー(一般は1490円ですが、修学旅行生は1080円)。

抹茶スイーツや抹茶そばはよくあるけれど、抹茶のパスタは京都育ちの私も始めてで、どんなふうに抹茶が活かされているのだろうと興味深々。運ばれてきた抹茶パスタは濃い緑。その上には生ハム、ズッキーニ、しめじなどが彩られ、美しい。



フォークでバスタをクリクリ巻いて、口に。麺はむっちりしていて、オリーブオイルとニンニクのイタリアンらしい味と思っていたら、後口に抹茶のほろ苦さが味を引き締めています。洋と和がうまく組み合わさった新しいような味わい。

意外に合うのかもしれません、抹茶とイタリアン、と思いながら、さらっと平らげました。オレンジジュースも酸味が効いていて、オリーブオイルの少し油っぽい後にはぴったりです。

庭づたいに和雑貨のお店もあって、ランチの後はおみやげもチェック。がま口型のかばんや財布がところ狭しと並んでいました。

店名:京リストランテ・オブリーオ
住所:東山区清水3丁目337
電話:075-525-3434
「修学旅行生特別割」がある時間:11:00〜15:00
定休日:不定休
http://www.kyoto-oblio.com/

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.7掲載)。   


Posted by kyo-miti at 09:50Comments(0)清水寺周辺

スターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店

世界初、畳敷きのスターバックスコーヒーが清水寺の近くにオープンしたということでさっそく行ってきました。

引戸をがらりと開けて入ると、和の空間が広がり、気持ちがほっと落ち着きます。入口すぐのところに注文カウンターがあり、ショーケースを見ながら注文。



私は、エッグサンドイッチ・シナモンロール・抹茶ティーラテ(合計1,198円)を選び、2階へ。2階は床の間がある畳敷きの和室3部屋と椅子席の部屋があり、どの部屋も趣向が凝らしてあるので、どこでランチをしようか迷うほどです。



お庭が見える和室を選び、ふかふかの座布団に座って、まずは抹茶ティーラテを一口。抹茶のまろやかな味がさらにゆったりとした気分にさせてくれます。

エッグサンドイッチにはスクランブルエッグとトマト・レタスのほかに大葉がサンドされ、レタスとトマトのみずみずしさと卵の相性が抜群で、大葉が味をぐっと引き締めてくれます。シナモンロールは、ほどよい甘さにシナモンの香りが効いていておいしい。



窓の外には、庭の木々の緑が広がり、部屋や廊下に置かれた行灯(あんどん)のほのかな光が和の空間を照らし出し、それが現代的に改良された内装デザインとほどよくマッチしています。

京都に来ても日本家屋のしつらえの部屋でゆっくり座ってティータイムやランチタイムが気軽にできるお店はそんなに多くないので、和の居心地のよい空間を求めて、寄りたいお店の一つになりました。

店名:スターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店
住所:東山区高台寺南門通下河原東入桝屋町349
電話:075-532-0601
営業時間:8:00〜20:00
定休日:なし

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.7掲載)。   


Posted by kyo-miti at 13:42Comments(0)清水寺周辺

手作りの洋食屋さん 里

三十三間堂・京都国立博物館から徒歩およそ5分のところにある「手作りの洋食屋さん里」は、京都女子高校や京都女子大学の学生さんがランチやティータイム、夕食に活用される定番のお店。洋食だけでなく、パフェなどもあります。

今回、注文したのは、定食「エビフライ&ハンバーグステーキ」。具沢山のお味噌汁にサラダもついて1080円。アツアツのエビフライはさくっと、ハンバーグはなめらかでボリューム満点。



京女出身の友人は「私にとっては、とても懐かしい味!」とグラタンを食べながら、通学していたころのことを思い出しているようでした。



メニューと注文は各テーブルにあるタブレットを使うのですが、学生心をぐぐっとつかんだ食べたくなるメニューが豊富なので、かなり迷います。窓からは妙法院の境内が見えて、京都らしい雰囲気もあじわえます。

店名:手作りの洋食屋さん里
住所:東山区妙法院前側町451-1
京都散策乗物ガイド48ページ地図に位置情報を掲載しています)
電話:075-541-7969
営業時間:11:00〜21:00(ラストオーダー21:00)
定休日:なし
https://www.tedukurinoyoushokuyasan-sato.com/



※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.6掲載)。   


Posted by kyo-miti at 09:34Comments(0)三十三間堂周辺

チャンノイ(タイ料理)

「チャンノイ」はタイ語で「小象」。この店には、かわいい小象のインテリアがたくさん置かれていて癒されます。

厨房では現地から来たコックさんが絶え間ない注文に応じるべく、わしわしとお鍋を動かしています。お昼どきは近所の人たちでいっぱいになるので、オーナーさんはじめスタッフの皆さんも忙しく店内を駆け回っています。

タイ料理の定番、グリーン、イエロー、レッドカレーから小皿料理まで、おいしいタイ料理店は地下鉄烏丸線・北山駅からすぐです。

お店の周辺はおしゃれな雑貨店や甘いものやさんが集まっているほか、府立植物園や府立大学、京都工芸繊維大学もあり、見学にも散策にもおすすめです。下鴨神社、上賀茂神社へもお散歩がてら歩くのにいいですよ。

予算:950円(ランチセット)



左京区下鴨南芝町41
京都散策乗物ガイド66ページ地図に位置情報を掲載しています)
075-712-9748
http://www.k5.dion.ne.jp/~changnoi/
定休日:なし(不定休あり)

このお店は当社刊『京都は世界の食の都1 定番にしたい異国料理店』でも紹介しています。
著者ブログ「京都くいしんぼうの会」はこちら
http://kuishinnbou0141.kyo2.jp/

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。   


Posted by kyo-miti at 18:38Comments(0)北山

キンカーオ(タイ・ラオス料理)

京都駅から徒歩圏内で、おいしいタイ料理のお店を教えてもらいました。烏丸口から徒歩10分ちょっと、七条大橋北西側の建物の二階です。京阪電鉄・七条駅からだとすぐ行けます。

お店は鴨川のほとりにあって昼間は眺めが抜群。川に遊ぶ鳥たちや周辺の山々を眺めながらのタイ料理は最高です。また、タイと兄弟的な文化をもつラオスの料理が食べられるというのもこの店の特徴。

ランチはセットメニューのみですが、ディナータイムに行くとタイ・ラオスの飲み物と一緒に珍しい料理が楽しめます。料理のメニューがとても多いので、何回行っても毎回食べたことのないものが食べられます。料理人さんの腕がいいのでしょう。

写真はタイカレー。ルーを使うカレーとは違い、さらっとしています。



タイのカレーは唐辛子とココナッツミルクを主に、スパイスを混ぜて作るもの。ご飯に汁物がかかっているという感じでしょうか。この日食べたものは辛さがなくとてもマイルドなイエローカレー。ご飯はカレー味のなかにほんのり花の香りがするジャスミンライス、高級米だそうです。クリーミーでこくのあるカレーが、香り、味を楽しんだあと胃にやさしく染みこんできます。

トムヤムクンやココナッツカレーラーメン、グリーンカレーなどの定番タイ料理にするか、初めて食べるラオス料理にするか。いつも迷うけれど、それが実は一番楽しかったりして。人数が集まったときは、タイすきもおすすめです。 

東南アジアの料理は調理法や調味料、料理そのものあらゆるところで「これって和食の●●に似てる!」という発見があるのでやっぱり近い文化なんだなと思うときがあります。長い時間と距離を経て伝わってきたこと、たくさんあるのでしょうね。

〜データ〜
予算:800円〜(ランチ)

京都市下京区七条大橋西詰北側、鴨川ビル2F
075-352-2217
http://www.kinkhao.net/
定休日:月曜日
11:30〜15:00、17:00〜22:30(入店は45分前まで)

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。  


Posted by kyo-miti at 13:49Comments(0)京都駅周辺

ノアノア(パスタ・ピッツア)

銀閣寺道にあるパスタ&ピッツァレストラン「ノアノア」は日本画家、橋本関雪が西洋美術をコレクションした洋館を改築した建物。花々に囲まれた洋館はオープンカフェもあるので気軽に入ることができます。

お勧めメニューは修学旅行セット。タラコ・ミート・トマトソース・和風のパスタ、または、アンチョビとトマト・ミックス・チーズのピッツアをチョイス。これにミニサラダとソフトドリンクがついて1080円。プラス200円で本日のケーキが味わえます。

私はパスタをセレクト。オープンカフェで木々に囲まれながらのランチ。味付けがしっかりしたパスタと新鮮なサラダをいただきながら、ゆっくりした時間を過ごしました。本日のケーキはさっぱりとしたヨーグルト味。ラズベリーソースが甘ずっぱく口あたりがさわやか。

東山文化が栄えた静かな場所でランチタイムを楽しんでみませんか。

〜〜DATA〜〜
予算:1080円
左京区浄土寺石橋町37
京都散策乗物ガイド58ページ地図に位置情報を掲載しています)
075−771−4010
11:00〜21:00
定休日:不定休
http://www.hakusasonso.jp/restaurant/noanoa/



※お店のデータは変わっている場合がありますので必ず事前にお問い合わせ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。  


Posted by kyo-miti at 10:51Comments(0)銀閣寺周辺

本家根元かざりや(お菓子)

今宮神社の境内を歩くと「あぶり餅」を焼くにおいが漂います。あぶり餅は、ささくれにした竹串に小さな餅を刺し、炭火で焼いたお菓子です。

1000年以上も昔から今宮神社を参詣に来た人々は、あぶり餅を食べ、疫病除けをするならわしになっていたと伝えられています。

かつては今宮神社門前はあぶり餅屋が軒を連ねていたといわれていますが、現在残るのは、かざりやといち和だけ。今宮神社の東門を出ると向かい合う両店から呼び込まれます。

わたしが今日、訪れたのはかざりや。店は開け放されていて庭の緑が美しい。ほどなく運んで来てもらった餅は、白味噌の素朴なミツが餅を包み込み、餅の焦げ目が香ばしく味をひきたてます。

庭を眺めながら、餅と番茶でのひとときは、古き時代の一コマにタイムスリップしたような気分になります。

〜〜DATA〜〜

予算:500円

北区紫野今宮町96今宮神社東門前南側
京都散策乗物ガイド70ページ地図に位置情報を掲載しています)
075-491-9402
10:00〜17:30
定休日:水曜日

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。

  


Posted by kyo-miti at 10:49Comments(0)大徳寺周辺

五百磐(いにわ:漬物創作料理)

大徳寺の北側の参道から今宮神社の通りへ。うっそうとした木立の印象が抜けきらない場所に五百磐はあります。

蔵をかたどったような造りの店内は音楽が優しく流れ、やわらかな間接照明は白のしっくいの壁を引き立たせています。

五百磐は3代前からの漬け物処。漬け物を現代風に料理して提供しようと始められたのが、このお店。私は以前から、このお店の「つけものピラフ」のファンで何度か足を運んでいます。

久々に訪れましたが、味は変わらずおいしい。ハリハリ大根としば漬け、高菜が油とマッチして、なんとも歯触りがいい。

おしゃれに漬け物を楽しむには、ぜひお勧めです。もちろんお土産に漬け物を購入することもできます。

〜〜DATA〜〜

予算:700円〜
つけものピラフ(味噌汁付き)(700円)



北区紫野大徳寺町41
京都散策乗物ガイド70ページ地図に位置情報を掲載しています)
075-777-5322
11:00〜17:00
定休日:火曜日

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。  


Posted by kyo-miti at 10:43Comments(0)大徳寺周辺

とようけ茶屋(とうふ料理)

いつも行列のできる店「とようけ茶屋」は北野の天神さんの真向かいにあります。

「とようけ」という名前は伊勢神宮外宮のご祭神であり、食物や穀物を司る豊宇気毘売神(トヨウケビメノカミ)からヒントを得て付けられたとのことです。

平成4年に建てられたお店は全体に黒っぽい色で統一され、2・3階の窓ガラスは細い格子でおおわれて、周りの町の雰囲気に馴染んでいます。

2階に通されたのですが、その凝った造りに驚きました。壁は紅殻で、壁の一角には螺鈿の桜の花びらが散りばめてあります。浅原雄三という京都を代表する壁職人さんがデザインされたのだそうです。南側の窓ガラスには百人一首のかるたが浮き彫りにされていました。天井の照明には花の絵が描かれています。

異次元の世界に迷い込んだ私は、860円の生ゆば丼を頼みました。最初に朧豆腐(おぼろどうふ:固まる前の柔らかい豆腐)が運ばれてきました。これはどのメニューにもついているとのこと、舌触りがよく、とろけそうでした。

生ゆばのたっぷり入っている丼には本葛を使ったあんがかかっています。あんかけの上に生姜のすったのと細く刻んだ三つ葉がのっていて、混ぜ合わせるとほんのり甘辛い丼に溶け合って、引き締まった味がしました。

キュウリと油揚げとショウガを混ぜた酢の物はさわやかな味で、丼とよく合いました。お豆腐のおつゆと香の物(大根・柴漬け・水菜)もおいしかったです。

ここのお店は、お豆腐屋さんが経営されているので、自家製の湯葉と豆腐がとても美味しくいただけます。
 
店内のしつらえも、豆腐の味も店主の心意気が伺われます。

北野天満宮に来られた際は「とようけ茶屋」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

〜〜DATA〜〜

予算:¥650〜
麺類:¥650、オリジナル丼:¥700〜¥880
玉子ぞうすい:¥750 湯豆腐膳・奴膳:¥1100
生湯葉膳:¥1650
喫茶・デザート:¥260〜¥400



上京区今出川通御前西入紙屋川町822
(お店の位置情報を京都散策乗物ガイド74ページの地図に掲載しています)
075-462-3662
飲食:11:00〜15:00、販売:10:00〜18:30
定休日:木曜日(25日営業/月1回不定休)
http://www.toyoukeya.co.jp/shiten.htm
※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。  


Posted by kyo-miti at 10:42Comments(0)北野天満宮周辺

グリル小宝(洋食)

「おいしい洋食屋さんがある」という友人の勧めで訪れたのが「グリル小宝」です。ベージュの色調で統一された店内は、落ち着いた雰囲気で心地よく音楽が流れています。厨房からはフライパンのジュという音とともに食器を扱う音が聞こえます。

私はチキンライスを注文。湯気が上がるアツアツのチキンライスを食べながら、平安神宮神苑の緑がロールカーテン越しに見えます。

店内にはおいしい洋食を求めて出向いてくる地域の人たちはもちろんのこと、修学旅行生のグループの姿もありました。岡崎かいわいで気軽に入れるお店としてお勧めしたいです。

〜〜DATA〜〜

予算:650円〜
チキンライス(970円)



左京区岡崎北御所町46
075-771-5893
11:30〜21:45
定休日:火曜日と第2・第4水曜日
http://www.grillkodakara.com/
(さらに詳しい情報はタクシー班別研修ガイドの38ページで。京都散策乗物ガイド54ページの地図で、位置情報を掲載しています)

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。  


Posted by kyo-miti at 10:41Comments(0)平安神宮周辺

ワンダアカフェ(カフェ)

等持院から妙心寺に向かう道で立ち寄ったワンダアカフェ。

「どうぞ2階へ」と通された2階のフロアは居心地のいい自分の部屋に帰ってきたような印象を受けました。

小さな窓から差し込む室内の棚には昭和時代の玩具などが陳列され、本棚には雑誌と漫画が整頓されています。懐かしいタイプのテーブルと椅子5セット、しかもそれぞれの雰囲気でプライベートを楽しめるように配置されています。

一階は一般のお客さん向け、2階は大学生向けに設計されたそうですが、大学生のグループなら楽しいプランが、修学旅行生なら思い出に残る時間が過ごせそうです。

ランチタイムメニューはスパゲッティランチセットとカレーランチセットがあり、わたしはカレーランチセット(ポークカレー・ミニサラダ・季節のフルーツ入りヨーグルト・飲み物)を注文しました。

カレーはボリュームがあって野菜もたっぷりです。デザートのフルーツ入りヨーグルトも無添加のリンゴジュースもさっぱりしていておいしい。

修学旅行生はランチだけでなく、バリエーションある自家製シュークリームセット目当ても多いとか。

〜〜DATA〜〜

予算:400円〜
カレーランチセット(700円)


写真は少し以前のもの。現在はカレーの盛り付けが替わり、もっとボリュームがあります

右京区龍安寺西ノ川町3-31
(このお店の位置情報は、京都散策乗物ガイド80ページに掲載しています)
075-465-2468
11:00〜22:00
定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。  


Posted by kyo-miti at 10:40Comments(0)仁和寺・妙心寺周辺

鳥岩楼(親子丼)

西陣の料亭で食事ができる鳥岩楼は、しっとりした雰囲気を充分に味わうことのできるお勧めのお店です。

打ち水をした玄関から廊下を通り、坪庭を見ながら二階の座敷へと案内してもらうと床の間にはいつも季節に応じた掛け軸があり、庭はどの季節も楽しませてくれます。

建物や手水鉢・部屋の調度品に至るまで、かつてから大事に使い続けられてきたものであるということが感じられ、ほっこりした気持ちになります。

お昼のメニューは、親子丼一品のみで、味わい深い鶏ガラスープと甘めの味付けの親子丼・おこうこ(たくあん)がついて800円です。

西陣についてお店の人に聞くと「以前は手機(てばた)の西陣織の音がこの辺りに響いていましたが、今は聞こえたとしても織機の音ばかりです」と返事が返ってきました。

変わりつつある町の風情ですが、昔からの雰囲気を残す料亭で西陣の名の由来や西陣織の歴史についても思いをめぐらすひとときを過ごしました。



〜〜DATA〜〜

予算:800円
親子丼800円(税込)

上京区五辻通智恵光院西入
おすすめコース京都+奈良72ページ、おすすめコース京都+大阪・神戸・奈良72ページに詳しい紹介記事を、京都散策乗物ガイド40ページ地図では位置情報を掲載しています)
075-441-4004
12:00〜14:00
定休日:木曜日(祝日の場合は営業)

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。  


Posted by kyo-miti at 10:38Comments(0)西陣

銀閣寺キャンデー店(アイスキャンディー)

「銀閣寺道」のバス停近くにあるアイスキャンディー屋さんは、子どものころから京都に住んでいる人にとっては馴染みのお店です。

昭和初期を思い出させるような店構えは、地域の人たちや修学旅行生の団体が途絶えることなくアイスキャンディーやひやしあめを買っていました。お店の前にはベンチも用意されているので、おしゃべりを楽しみながらのひとときを過ごす人もいます。

「アイスキャンディーください!」「はい。どれでも好きなの選んで!」軽快に返事をもらったものの、あまりにも種類が多すぎて迷ってしまう。しかも安い。

わたしは、クリームのキャンディーバナナの果肉入りをいただきました。一口かじるとやわらかな甘さが口の中に広がり、学生のころ少ないおこずかいで買っていたアイスキャンディーを思い出し、ほろりとなつかしくなりました。

「昭和23年からお店をしているんですよ」ここのお店は、アイスキャンディーとともに思い出を売っているのかもしれません。

〜〜DATA〜〜
ソーダなどのアイスキャンディー(60円)。抹茶やイチゴミルクなどのクリーム系アイスキャンディー(100円〜)、パインジュース(小30円・大50円)

左京区浄土寺東田町56
(このお店の場所は京都散策乗物ガイド58ページに掲載しています)
075-771-5349
月曜日〜金曜日:11:00〜19:00
土曜日:11:00〜22:00
日曜日:13:00〜22:00
定休日:火曜日・第2日曜日・月曜日

※お店のデータは変わっている場合がありますので必ず事前にお問い合わせ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。

  


Posted by kyo-miti at 10:35Comments(0)銀閣寺周辺

しぐれ茶屋(麺類、釜飯)

大覚寺の門前にひっそりと佇むお茶屋さん、のように見えますが一歩入るとお店の人の威勢のよい声や、お客さんの楽しそうなおしゃべりが聞こえてくる賑やかなお店です。

おすすめは麺類と釜飯。釜飯は注文を受けてから炊くのでできたてが食べられます。少し時間がかかりますので、急いでいる場合は麺類のほうがいいかも。

ランチメニューとして、しぐれセット(きつねうどん&そば茶飯600円)、あまからセット(にしんそば&わらび餅950円)、ちゃちゃちゃセット(天ぷら茶そば&そば茶めし750円)もあります。

大覚寺を見学される際に、昼食場所や和スイーツ店としていかがでしょうか。

〜〜DATA〜〜
予算:
麺類 500円〜
釜飯 850円(湯豆腐・お吸い物・漬物付)
喫茶 450円〜

右京区嵯峨大覚寺門前六道町12
京都散策乗物ガイド86ページ地図に位置情報を掲載しています)
075-861-0342
不定休

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので、必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。
  


Posted by kyo-miti at 10:32Comments(0)大覚寺周辺

ラーメン大中

スープが豚骨か鶏ガラかだとか、麺は縮れかストレートか、個人的にはどうでもいいと思っている。

僕がうまいラーメンとして記憶する基準を思い出してみると、最初の一口がうまく、途中もうまく、最後のスープの一滴もうまいラーメンということになる。

そこで、今回オススメするのが、伏見にある「大中」。

近鉄の桃山御陵前駅改札を出て、道を渡ったところ、高架下の飲食店街の中にある。ほとんど駅構内にある“ガード下のラーメン屋”ということで、ロケーションは最高。

中に入って、壁にペタペタ貼ってあるワープロ打ちのメッセージを眺めてみる。なるほど、お茶からして相当こだわっているようだ。

全くの素人から店長と2人で、0から今の味を作り上げたという話を聞いて、この店の人気の秘密が分かったような気がした。

スープを作る、麺をほぐす、ネギを切る、ひとつひとつのことに「お客様の笑顔がみたい」という愛の思いを込めているのだ。おいしいラーメンを食べてもらって喜んでもらうだけでなく、一杯のラーメンの周りに笑顔や元気や、幸せの花が咲くことを本気で目指しているんだなー。

ラーメン一杯500円。ネギやもやしや温泉玉子といったトッピングが+30円。お店のおすすめは手の込んだチャーシューが乗ったバラ肉大中ラーメン(630円:トッピング込)。

地域に愛される店っていうのは、地域を愛しているお店なんだってことがよく分かる。

スープのこととか、麺のこととか私があれこれ書くのはあまり意味がない。

味は私の保証付き。修学旅行生のみなさん、お腹を空かせて期待して是非行ってみてほしい。混雑するお昼時ははずして、おいしいラーメンを食べながら、大将に話を聞いてみるのも、すばらしい「生き方学習」になるだろう。

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予算:
・並ラーメン 500円
・バラ肉大中ラーメン 630円
・餃子(6個)290円



住所:伏見区観音寺町217
電話:075-603-2712
時間:11:00〜翌2:00
休日:年中無休
 
※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので、必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。   


Posted by kyo-miti at 10:19Comments(0)伏見

成田屋(お菓子)

太秦にあった「舞妓焼」が、京都水族館の近所に引っ越したとの知らせを受けました(写真は移転前のもの)。



久々に公式サイト(↓スクリーンショット)を覗いてみると、舞妓焼にデラックスバージョンが登場していました。



ご夫婦で切り盛りしているこのお店。行くといつもアットホームな雰囲気で癒されます。

「最初は焼き方が分からなくて、何百、何千と失敗したんですよ」と奥さん。奥さんの描いた絵をご主人が知り合いに頼んで鋳型にしてもらったものだそうで、表面には舞妓さんの後ろ姿がふちどられています。そして中には、おいしいあんこがぎっしり(国内産の厳選した小豆だそうです)。

ご主人は四国八十八カ所巡りの折に、舞妓焼の店を開店する決心をしたんだとか。

「毎日こうして、いろんな人と話ができるのが楽しくてね」と嬉しそうに語るご主人。

「老夫婦の道楽なんですよ」なんて奥さんは謙遜するけれど、「舞妓焼」の人気は衰えを知りません。

地方発送をしたり、地元の人がおみやげやお見舞いのたびまとめて買っていったりと、たくさんのファンを抱えるお店です。

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予算:105円(舞妓焼。デラックスバージョンは125円)
京都市下京区木津屋橋上ル上之町431-1
075-343-3332
9:30〜17:00
定休日:木曜日

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので、必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。  


Posted by kyo-miti at 10:17Comments(0)京都鉄道博物館周辺

グリル富士屋(洋食)

石塀小路の近く、高級料亭が並ぶ 近所に軒を並べる気軽でおいしい洋食屋さん。

カウンター席だけのこのお店は、扉を開けるとご夫婦が迎えてくれ、家に帰ってきたようなほっこりした気持ちになります。

洋食弁当やハンバーグステーキもありますが、オムライスがお薦め。玉子はふわふわ、中身はとろっと。デミグラスソースやケチャップがかかっていないオムライスの中身は、細切れ牛肉と玉葱が、ほどよく玉子にからまっています。

どの料理もご主人が目の前で丁寧に調理してくれ「さめないうちにどうぞ」と湯気がほかほか上がったものを出してくださる。

京都の情緒を感じる小路で、満たされた気分のお昼を過ごしてみませんか。

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予算:800円〜
オムライス(800円)



東山区祇園下河原通八坂鳥居前下ル河原町478
京都散策乗物ガイド50ページ地図に位置情報を掲載しています)
075-561-1296
12:00〜21:00
定休日:水曜日

※お店のデータにつきましては、変わっている場合がありますので必ず事前にお問合せ・ご確認くださいますようお願いいたします(17.5更新)。  


Posted by kyo-miti at 10:15Comments(0)祇園